近年、食道がんになる人が増えてきています。
食道がんは、進行すると他の臓器にまで転移するリスクがあり、たいへん恐ろしい病気です。
『やっぱ好きやねん』の歌で有名なやしきたかじんさんは、食道がんで64歳の若さで亡くなられました。
その他、食道がんになった芸能人や有名人のステージや症状について、調査しました。
食道がんとは
まず、食道がんとはどんな病気なのでしょうか。
食道がんは、食道の内面をおおっている粘膜の表面からできます。食道のどこにでもできる可能性がありますが、約半数が食道の中央付近からできます。また、食道内にいくつも同時にできることもあります。食道がんは、大きくなると食道の外側へと広がっていき、食道の壁を越えて気管や大動脈などの周囲の臓器にまで直接広がっていきます。
引用:がん情報サービスganjoho.jp
また、病気の進行具合によって治療方法は異なります。
食道がんの芸能人や有名人15人はこちら
気になるステージや現在の状態について、順番にご紹介していきます。
1:チバユウスケ(ステージ?)

大ヒット映画スラムダンクの主題歌を担当したロックバンド「The Birthday」のボーカル、チバユウスケさん。
チバユウスケさんは、食道がんで音楽活動を休養することを2023年4月に発表し、話題になりました。
6月に開催予定だったライブも急遽中止となったため、休養発表の目前に病気が発覚されたと考えられます。
ステージ数については、公表されていないため不明です。
その後は周囲の協力を得て治療に専念されています。
2:秋野暢子(ステージ3)

女優の秋野暢子さんは、2022年7月に食道がんであることを発表されました。
2021年から喉に違和感を感じており、耳鼻咽喉科や総合病院で検査するも異常なしと診断されます。
半年もの間食道がんの診断が出ず、病気が分かったときにはステージ3となっていました。
声帯をとらない化学療法と内視鏡手術を選択され、無事に成功し、2023年1月に芸能活動を再開しています。
寛解しましたが、2023年8月半ばに再び腫瘍を取り除く内視鏡手術をされ、その後は経過観察中です。
3:鈴木宗男(ステージ?)

政治家の鈴木宗男さんは、2019年5月に国会内の講演で食道がんであることを発表されました。
実は鈴木宗男さんは複数回がんにかかっています。
- 2003年:胃がん
- 2010年:食道がん
- 2019年:2度目の食道がん
ステージ数や手術方法は公開されていないので不明です。
しかし、リンパ節に転移している可能性があったため、食道がん発覚後はすぐに手術を受けられていました。
その後は病気を克服し、政治活動を精力的にされています。
4:堀ちえみ(ステージ1)

歌手でタレントの堀ちえみさん。
2019年2月に口腔がんの手術を受けており、その2か月後の検査で食道がんが見つかります。
食道がんはステージ1と初期の段階だったため、内視鏡手術で治療されました。
2020年に芸能活動を再開していますが、その後も経過観察のため受診や検査を続けています。
5:野口五郎(初期段階)

歌手の野口五郎さんは、2018年11月に受けた健康診断で食道がんだと診断されます。
親友である西城秀樹さんの突然の病死を受け、例年よりはやく受診されたのが早期発見につながりました。
2018年12月末に内視鏡手術を受け、数日で退院されています。
ステージ数は公表されていませんが、初期段階での手術だったため、再発もなく無事完治されています。
6:大橋純子(ステージ1)

2018年にステージ1の食道がんであることを発表された歌手の大橋純子さん。
大橋純子さんは、放射線治療・抗がん剤治療で、約1年の闘病生活を送られました。
治療に専念して休養された後は、2019年に活動を再開されています。
しかし、定期検診でがんの再発が判明したため、2023年3月に再び療養することを公表しました。
7:中牟田俊男(ステージ1)

シンガーソングライターで海援隊の中牟田俊男さんは、66歳の2015年12月に食道がんが発覚。
定期検査では異常がなかったものの、胸の辺りがすっきりせず、念のための胃カメラ検査でみつかりました。
ステージは1でしたが、転移しやすい部位のため、手術(2016年1月)では全摘出に。
その後は抗がん剤治療を続け、2016年7月には復帰。
ただ、食事量は以前の1/3となり、体重も10キロ減ってしまったのだとか。
8:なかにし礼(ステージ3)

直木賞作家のなかにし礼さんは、2012年にステージ3の食道がんが見つかり、余命8ヶ月と宣告されます。
しかし、なかにし礼さんは心臓に持病があったため、手術をためらっていました。
そこで、先進医療の「陽子線治療」という新しい治療法を知り、一度は食道がんを克服されます。
その後もがんの再発・克服を繰り返し、持病の心臓病の悪化から2020年12月に心筋梗塞で亡くなりました。
9:中村勘三郎(ステージ3)

歌舞伎俳優の中村勘三郎さんは、2012年6月に食道がんのため12月末まで休養することを発表。
ステージ3の食道がんだったため、2012年7月に食道の全摘出をし、無事に手術は成功しています。
ところが療養の中で肺炎を発症し、呼吸不全の重症状態に。
懸命に治療を続けましたが、2012年12月5日に急性呼吸窮迫症候群のため、57歳の若さで亡くなられました。
10:山田五郎(初期)

評論家の山田五郎さんは52歳の時(2011年9月)に食道がんの手術をしたことを公表。
自覚症状はなく、人間ドックの検査で初期の食道がん(上皮内がん)が見つかったそう。
手術は2時間でおわり4日間は物が食べられなかったとの事ですが、その後は再発もないようです。
11:桑田佳祐(ステージ1)

「サザンオールスターズ」のメンバーで、ソロアーティストとしても熱い支持がある桑田佳裕さん。
桑田佳裕さんは、2010年7月に食道がんを発表し、8月に手術のため一時活動を休止していました。
ステージ1と早い段階で食道にポリープが見つかったため、すぐに腫瘍を取り除く手術をされます。
手術は成功し、同じ2010年の大みそかには紅白歌合戦に出場して復帰されました。
その後は無事に完治され、人気アーティストとして活躍中です。
12:小沢征爾(初期段階)

世界的に有名な指揮者の小沢征爾さんは、2010年1月に食道がんであることを発表されました。
ステージ数は不明ですが、定期検診での早期発見だったため、手術は無事に成功しています。
2010年8月に復帰の会見をされたときは、食道の全摘手術のため、なんと15キロも痩せられていました。
その後は、肺炎や大動脈の手術を受けるなど本格的な休養に入り、自宅療養を続けています。
13:寛仁(ともひと)親王

三笠宮家の長男、寛仁親王は2008年1月の定期健診でのどの粘膜のがん化が確認。
2003年3月に患部の切除手術を受けています。
2008年5月には喉頭の手術により、発生が困難となり電気喉頭で会話をされていました。
その後もガンが次々と見つかり16回もの手術を受けていますが、2012年6月に多臓器不全で亡くなっています。
14:立川談志

落語家の立川談志さんは1997年に食道がんのため、食道の摘出手術を受けています。
ところが10年後の2008年には喉頭(声門)がんが発覚。
放射線治療と化学療法で治療を行いましたが2年後には再発し、喉頭の摘出手術を勧められます。
ですが立川談志さんは声帯をとる事を拒否。
落語家として仕事を続けましたが、2011年11月に亡くなりました。
15:西村晃

二代目の水戸黄門役などで知られる、俳優の西村晃さん。
72歳の1995年11月にのどの不調のため入院し、食道と胃の付け根のガンが発覚します。
食道と胃を半分ずつ摘出する手術を受け、リハビリを経て1996年5月には退院。
1996年10月には、ラジオドラマで仕事に復帰されました。
ですが、1997年4月に心不全のため74歳で亡くなっています。
食道がんの早期発見方法とは?

食道がんの早期発見には、定期的な胃カメラの検査や人間ドックの受診が必要です。
食道がんの初期は自覚症状が殆どないため、胸の違和感や食べ物のつかえを感じたときには、かなり進行している可能性があります。
定期的な検査や受診ができるよう、日頃から医療機関について調べておきたいですね。
まとめ
食道がんになった芸能人や有名人の2023年現在のステージや症状について、まとめました。
食道がんは、最悪の場合死にいたる恐ろしい病気です。
食道がんで亡くなられた有名人や芸能人は、この記事であげた方以外にも多くいます。
食道がんの主な要因である喫煙や飲酒を控え、定期的な検査や受診を受けることが大切なようですね。
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