日本人に多いと言われる胃がん。
日本の高齢化に伴い、胃がんを患う人は年々増えてきています。
胃がんは初期段階だと無症状のため、病気が発覚したときは既に手遅れということもある恐ろしい病気です。
胃がんで亡くなった芸能人や有名人も多くいます。
ここでは、胃がんで亡くなられた芸能人や有名人についてまとめました。

胃がんとは
まず、胃がんとはどんな病気なのでしょうか。
胃がんは、胃壁の内側にある粘膜に発生します。内側の粘膜から徐々に粘膜下層、固有筋層、漿膜へと外側に向かって、がんが広がっていきます。
引用:日本医師会med.or.jp
がん細胞が、粘膜または粘膜下層までにとどまっているものを「早期胃がん」といい、筋層より深く達したものを「進行胃がん」といいます。
胃がんの主な要因は、胃の粘膜に貼り付いているピロリ菌と言われており、感染経路は不明です。
また、胃がんにはステージが4つあり、それぞれの生存率(5年後)は以下のようになります。
- ステージ1:生存率約90パーセント
- ステージ2:生存率約70パーセント
- ステージ3:生存率約30〜50パーセント
- ステージ4:生存率約10パーセント
胃がんで亡くなった芸能人や有名人
それでは順番にご紹介していきます。
1.野村昇史

俳優の野村昇史さんは、2023年8月21日に胃がん・十二指腸がんのため85歳で亡くなられています。
野村昇史さんは舞台を中心に活躍されていて、黒澤明監督の映画「まあだだよ」にも出演。
ステージ数は不明ですが、がんの療養をされている最中で帰らぬ人となりました。
2.藤井直伸(ステージ4)

東京五輪のバレーボール男子代表の藤井直伸さんは、胃がんにより2023年3月10日に31歳で亡くなっています。
2022年2月に、ステージ4の胃がんであることを公表されていました。
目の不調から検査を受けたところ胃がんが分かり、脳にも転移していたことから目にも影響が出たようです。
胃がんの公表から死去まで1年ほどしか経っておらず、ステージ4の胃がんの恐ろしさが分かります。
3:藤川孝幸

ヴェルディ川崎のゴールキーパーとして活躍した藤川孝幸さん。
2017年12月に背中の激痛のため診察を受けたところ、余命3か月から半年の胃がんと診断されました。
すぐに抗がん剤治療を開始し、がん細胞は減ったものの、体重もどんどん減っていったといいます。
最後まで家族やヴェルディの事を想い続け、2018年11月15日、56歳で亡くなりました。
4.中尾翔太

FANTASTICSのメンバーの中尾翔太さんは、胃がんにより2018年7月6日に22歳で亡くなられています。
2017年末、体調不良による精密検査の結果から胃がんが分かり、2018年3月に胃がんを公表。
ステージ数は不明ですが、症状があってからの検査だったので、かなり進行していたと考えられます。
治療に専念するために活動を休止されていましたが、公表後のわずか4ヶ月後に訃報となりました。
5.黒木奈々(ステージ3)

フリーアナウンサーの黒木奈々さんは、2015年9月19日に胃がんにより32歳で亡くなられています。
2014年7月、友人との食事中に突然倒れたため、救急病院に搬送されました。
胃潰瘍と診断されましたが、2ヶ月後の精密検査で胃がんが発覚。
手術は成功しますが、その後にステージ3の胃がんだと確定されます。
再発を防ぐために抗がん剤治療も行っていましたが、手術から1年後に訃報となりました。
6.今いくよ(ステージ3〜4)

漫才コンビ、今いくよ・くるよの今いくよさんは、胃がんで2015年5月28日に67歳で亡くなられています。
今いくよさんは、2014年9月に体調不良で検査をしたところ進行性の胃がんが発覚。
ステージ3〜4だったため、手術はせずに抗がん剤治療を行い、がんが小さくなってから手術の予定でした。
休養後は舞台に復帰され、亡くなる数日前まで出演されていましたが、最後は無念の訃報となりました。
7.蟹江敬三(ステージ3)

俳優の蟹江敬三さんは、胃がんで2014年3月30日に69歳で亡くなられています。
2013年末にステージ3の胃がんと診断され、抗がん剤治療で一時は回復。
仕事に復帰するも入退院を繰り返し、最後は容体が急変して家族に看取られながら息を引き取りました。
8.児玉清

俳優の児玉清さんは、胃がんで2011年5月16日に77歳で亡くなられています。
2011年2月下旬から体調不良を訴え、検査をしたところ胃がんが発覚。
同年3月から入院して治療を行いますが、がんは肝臓にまで転移していました。
ステージ数は不明ですが、末期のがんと言われており、かなり進行されていたのが分かります。
9.逸見政孝

フリーアナウンサーの逸見政孝さんは、進行胃がんで1993年12月25日に48歳で亡くなられています。
年に一度の定期検診で胃がんが判明し、ステージ数は不明ですが初期のため完治すると診断されていました。
しかし、手術でがんが胃の隣接する部分にまで転移していることが発覚し、余命5年と宣告されます。
その後も抗がん剤治療や手術をされますが、最初の診断から1年経たずで帰らぬ人となりました。
10.堀江しのぶ

女優でタレントの堀江しのぶさんは、進行胃がんにより1988年9月13日に23歳の若さで亡くなられました。
腹痛や食欲不振などの体調不良から1988年4月に病院で検査をされ、その後はすぐに入院されます。
ステージ数は公表されていませんが、入院時すでに胃がんは卵巣までに転移しており、末期の状態でした。
容体は徐々に悪化し、最後は病院で息を引き取りました。
11.塩沢とき

女優でタレントの塩沢ときさんは、2007年5月17日に進行胃がんのため79歳で亡くなられています。
塩沢ときさんは胃がんの他、舌がんや乳がんにもなっており、がんと闘いながらの芸能人生でした。
胃がんは2006年に見つかり、ステージ数は不明ですが肺にまで転移していたため、すぐに手術をされます。
手術後はまたがんの転移があり、入退院を繰り返していましたが、最後はがん克服ならず息を引き取りました。
胃がんの早期発見方法は?

胃がんは初期の段階では症状が無いため、早期発見には定期的に健康診断を受けることが大切です。
胃カメラやバリウム検査の他、胃がんの主な要因であるピロリ菌の検査をすることも早期発見につながります。
消化器内科や人間ドックのオプションでピロリ菌の有無を検査できるので、病気が分かる前に受けたいですね。
まとめ
2023年現在までに胃がんで亡くなられた芸能人や有名人についてまとめました。
胃がんは早期発見ができると治る病気だと言われています。
病気が分かったときに手遅れにならないよう、定期的に健康診断を受けて、未然に防げるようにしたいですね。
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