がんの種類の中でも、男女ともに死亡原因の上位となっているのが肺がんです。
芸能界にも肺がんになった事を公表した有名人が数多くいます。
この記事では、肺がんになった芸能人のステージ状況や治療の内容、現在の様子をご紹介します。

肺がんとは
そもそも肺がんとはどんな病気なのでしょうか。
肺がんは、気管支や肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものです。進行すると、がん細胞は周りの組織を壊しながら増殖し、血液やリンパ液の流れなどにのって転移することもあります。転移しやすい場所はリンパ節や、肺の中のほかの部位、骨、脳、肝臓、副腎です。
引用:がん情報サービスganjoho.jp
肺がんは病気の進行度によって5つのステージに分類されています。
肺がんになった芸能人

肺がんになったことを公表した芸能人はこちらの方々です。
- 小倉一郎
- 小倉智明
- 河合隆一
- 中村獅童
- 鳥越俊太郎
- 吉田拓郎
ステージや現在の様子もあわせて順番にご紹介していきます。
1:小倉智昭(ステージ4)

キャスターの小倉智昭さんは2016年5月、69歳の時に初期の膀胱がんを公表し2018年に手術しました。
しかし検査で肺にも転移していることがわかり、2022年10月にステージ4と宣告されています。
その後も肺がんへの抗がん剤治療を続けていますが、ラジオに出演するなど仕事も出来ているようです。
2:小倉一郎(ステージ4)

俳優の小倉一郎さんは2022年3月、71歳の時にステージ4の肺がんであることを公表しました。
背中の痛みで病院を受診した際に発覚し、両肺、胸骨、脳にも転移があり余命1~2年と宣告されたそうです。
放射線治療と抗がん剤治療を行い、2023年2月には奇跡的に脳や両肺のがんが消えたとのことでした。
抗がん剤治療はその後も続けていますが、テレビに出演される等、仕事にも復帰されています。
3:河合隆一(ステージ1)

歌手の河村隆一さんは2018年6月、48歳の時にステージ1の肺腺がんであることを公表しました。
人間ドッグを受けて早期発見されましたが、非喫煙者であったためとても驚いたそうです。
2019年1月に肺腺がんの部分切除手術を行い、手術後はジムに通いリハビリに励みました。
わずか1ヶ月後にコンサートツアーをやり遂げるなど、その後は再発もなく順調に回復されたようです。
4:中村獅童(ステージ1)

歌舞伎俳優の中村獅童さんは2017年5月、44歳の時にステージ1の肺腺がん(肺がんの一種)であることを公表しました。
定期的に受けていた人間ドッグで発見され、医師からは「今見つかったのが奇跡的」とまで言われたそうです。
2017年6月に手術を受けて11月には仕事に復帰し、以降は再発することなく舞台へ出演を続けられています。
5:鳥越俊太郎(ステージ4)

ジャーナリストの鳥越俊太郎さん。
大腸がんから転移した肺がんは、発見された時はステージ4でした。
- 2005年10月:大腸がん摘出
- 2007年1月:左肺がん摘出
- 2007年8月:右肺腫瘍摘出
- 2009年2月:肝臓がん摘出
抗がん剤治療の他に手術を4回受け、がんは克服。
その後も講演会などで、ガン検診の重要性を訴え続けています。
6:吉田拓郎(ステージ非公表)

歌手の吉田拓郎さんは2003年4月、57歳の時に肺がん治療の手術を受け、肺の1/3を切除しました。
風邪で病院を訪れた際に、かかりつけの医師が検査で発見してくれたそうです。
2003年秋には復帰コンサートで活動を再開しましたが、2014年には喉にがんがあると診断されます。
こちらは放射線治療で克服され、以降がんの再発はしていないようです。
2016年から再びステージに復帰しましたが、2022年に音楽活動からは引退されています。
肺がんの女性芸能人

肺がんになったことを公表した女性芸能人はこちらの方々です。
- 東てる美
- 広田レオナ
- 青木さやか
肺がんの原因=タバコのイメージがありますが、肺がん患者の約1/4は非喫煙者なのだとか。
また、近年の研究では女性ホルモンも関係があると言われています。
女性ホルモン(エストロゲン)については、月経期間の長い(初潮が早く、閉経が遅い)女性や、エストロゲン補充療法を受けた女性に、肺がんの発症率が高いことが以前から報告されていました。
引用:オムロンヘルスケアhealthcare.omron.co.jp
それでは、ステージや現在の様子を順番にご紹介します。
1:広田レオナ(ステージ非公表)

女優の広田レオナさんは2021年6月、58歳の時に肺がんの手術を受けることを公表されました。
体の痛みで病院を受診し、精密検査を受けて肺にがんが見つかったそうです。
肺の1/4とリンパ節の一部を切除し、2022年9月の経過観察では再発していないとのことでした。
その後は女優業だけでなく、映画監督や芸能事務所の代表取締役としても活動されています。
2:東てる美(ステージ2)

女優の東てる美さんは2018年5月、62歳の時にステージ1の肺腺がんが見つかりました。
テレビ番組の企画で人間ドッグを受診した際に早期発見されたそうです。
2018年7月に左肺の2/5を摘出する手術を受けますが、その一か月後にリンパ節へ転移していたことが発覚。
最終的にステージ2と診断され、2019年1月まで抗がん剤治療を続けていました。
その後は抗がん剤治療を終え、舞台で主演を務めるなど女優業に復帰されています。
3:青木さやか(ステージ0)

タレントの青木さやかさんは2014年、40歳の時に人間ドッグで肺腺がんが見つかりました。
経過観察を続けていましたが、2017年8月に右肺の一部を切除する手術を受けたそうです。
2019年には左肺にも肺腺がんが見つかったものの幸い転移ではなく、手術で切除されています。
退院した数週間後にはプロレスラー役として女優復帰するほど回復され、その後も再発はないようです。
肺がんの早期発見方法は?

早期の肺がんは自覚症状がないため、発見するには人間ドッグなどでがん検診を受ける必要があります。
厚生労働省によると、40歳を過ぎたら男女ともに年一回は検診を受けることが望ましいそうです。
市区町村によっては少額でがん検診を実施する地域もあるようで、受診率を上げる取り組みが広がっています。
まとめ
肺がんになった有名人の病状や現在の様子をまとめてご紹介しましたが、いかがでしたか。
肺がんは早期発見できれば治る可能性が高い病気と言われています。
人間ドッグやがん検診を積極的に受けることが大切ですね。
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