胃がんとは胃の壁の粘膜にがんができる病気です。
日本は先進国の中でもっとも胃がんになる人が多いことで知られています。
芸能人や有名人でも胃がんになった人は多いです。
東京五輪のバレーボール男子代表の藤井直伸さんは、胃がんで31歳という若さで亡くなっています。
この記事では、胃がんになった芸能人や有名人10名のステージや病状についてまとめました。

胃がんとは
まず、胃がんとはこちら。
胃がんは、胃の壁の内側をおおう粘膜の細胞が何らかの原因でがん細胞となり、無秩序に増えていくことにより発生します。胃がんの中には、胃の壁を硬く厚くさせながら広がっていくタイプがあり、これをスキルス胃がんといいます。スキルス胃がんは進行が早く、内視鏡では診断することが難しい場合もあります。症状があらわれて見つかったときには進行していることが多く、治りにくいがんです。
引用:がん情報サービスganjoho.jp
胃がんになる日本人は多く、高齢化の影響で患者数は年々増加しています。
日本人の胃がんの99%は、胃の粘膜に貼り付いたピロリ菌が原因なのだとか。
ピロリ菌の感染経路は分かっていませんが、口からの感染が大部分であると考えられています。
また、胃がんのステージは4つに分類され、生存率は次のようになります。
- ステージ1:約90パーセント
- ステージ2:約70パーセント
- ステージ3:約30〜50パーセント
- ステージ4:約10パーセント
胃がんの生存率は5年生存率であらわしており、胃がんの診断から5年経過後の生存率です。
治療方法もステージによって異なり、ステージ1は内視鏡による治療を、ステージ2・3は切除手術を、ステージ4は化学療法や対症療法を行います。
胃がんを克服した芸能人や有名人はこちら
胃がんになった芸能人や有名人10名のステージ、また2023年最新の症状について、ご紹介します。
それでは順番にご紹介していきます。
1.東ちづる

女優の東ちづるさんは、2021年秋に胃がんであることを公表されました。
胃の痛みや重度の貧血から、病院検査を受けると胃潰瘍と診断されます。
しかし、後の精密検査の結果、胃がんであることが発覚しました。
ステージ数は不明ですが、早期発見のため内視鏡の治療を行い、その後は定期的に検査を受けられています。
2.渡辺謙

2016年2月に胃がんになっていたことを公表された俳優の渡辺謙さん。
渡辺謙さんのステージ数は不明ですが、人間ドックによる早期発見だったため、内視鏡の治療をされました。
無事に完治された後は自宅療養を経て、事務所からの独立など、精力的に俳優活動をされています。
3.市村正親

2014年7月に胃がんであることを公表された俳優の市村正親さん。
市村正親さんは2014年6月に急性胃腸炎と診断され入院し、その後の検査で胃がんが明らかになります。
ステージ数は不明ですが、早期の発見でした。
胃を半分切除する手術をされ、自宅で3ヶ月療養した後はミュージカルの稽古にも復帰されています。
その後は、定期的に検査を受けながら俳優として活躍中です。
4.沢田雅美

女優の沢田雅美さんは、2013年4月に初期の胃がんと診断されます。
夫で俳優の赤松秀樹さんからの胃カメラ検診の勧めで、検査をした結果分かりました。
ステージ数は不明ですが早期発見で、胃の3分の2を摘出する切開手術を受け、無事に成功。
胃がんの他バセドウ病になったこともあり、その後は健康に留意されながら仕事をされています。
5.宮迫博之(ステージ1)

お笑いタレントでYouTuberとして活躍している宮迫博之さん。
宮迫博之さんは、2012年11月にスキルス胃がんが分かり、12月に手術を受けられました。
胃の3分の1を切除する手術をし、ステージ1と早期発見だったため、無事に完治されました。
その後は自宅療養を終えて、2013年1月から本格的に仕事復帰されています。
6.佐藤B作

俳優の佐藤B作さんは、2007年末に自覚症状が全くないまま胃がんと診断されます。
ステージ数は不明ですが、早期発見で内視鏡による胃の3分の2を摘出する手術を行い、無事に成功。
しかし、2009年には食道に異常が見つかり、再発防止のために放射線治療や抗がん剤治療を受けられました。
2010年には胃がんの手術でできた傷の下に肉の塊ができ、幸いにも良性ですぐに摘出手術を行われます。
その後は定期的に検診を受けながらも舞台の第一線で活躍中です。
7.王貞治

世界のホームラン王として知られる王貞治さんは、2006年7月に胃がんと診断されます。
お腹を切らずに胃全摘出する腹腔鏡下手術を行い、2006年8月には復帰。
ステージ数は不明ですが、定期的な胃カメラ検査による早期発見だったため、無事に完治されました。
その後は腹部の痛みから腸閉塞と胆嚢摘出の手術、肺炎で入院など、病気が続きます。
いずれも経過は良好で胃がんの再発もなく、その後は定期検診を受けながら精力的に活動中です。
8.小林克也

DJでタレントの小林克也さんは、2006年4月に人間ドックのバリウム検査をきっかけに胃がんが分かりました。
ステージ数は不明ですが、500円玉位の胃がんが見つかり、胃の半分とリンパ節を切除する手術を行います。
無事に手術は成功し仕事に復帰するも、2012年には前立腺がんに。
前立腺がんの治療後は排尿障害に悩まされましたが、その後もラジオ界の第一線で活躍し続けています。
9.小椋佳

ソングライターの小椋佳さんは、2001年に受けた人間ドックで胃がんが見つかります。
ステージ数は不明ですが早期発見でした。
転移の危険性から胃の4分の3の他、迷走神経、胆嚢や副腎も切除されています。
転移や再発もなく、胃の切除で食欲が減りましたが、その結果、血糖値が良くなったようです。
その後は、2ヶ月に一度病院で定期検診を受けながら活動を続けられています。
10.林家木久扇

落語家の林家木久扇さんは、2000年4月に初期の胃がんであることが分かりました。
ステージ数は不明ですが、内視鏡の検査による早期発見でした。
胃の3分の2を切除する手術をし、無事に成功します。
2014年7月には咽頭がんになりますが、放射線治療で無事に完治され、2度目のがんも克服されました。
その後は健康を意識した生活をし、禁煙・禁酒、運動を続けられているようです。
胃がんの早期発見方法や予防方法は?

厚生労働省は50歳以上に、2年に一度バリウム検査と胃カメラ検査を受けることを推奨しています。
胃がんは初期段階では自覚症状がなく、早期発見の多くが検診で見つかっているためです。
また、胃がんの原因と言われるピロリ菌の有無は、消化器内科や人間ドックのオプションで検査ができます。
まとめ
胃がんになった芸能人や有名人についてまとめました。
胃がんは日本人に多く、最悪の場合は死にいたる恐ろしい病気です。
早期発見のために定期的な検査を受け、胃の調子が悪いときも早めに受診するのが大切なようですね。
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