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映画『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』

巨匠チャン・イーモウが“映画”を愛するすべての人に捧げる、娘への父の想いを描いた感動作。
監督・脚本:チャン・イ―モウ『妻への家路』
たった1秒しか映らない娘の面影は、永遠に父の心に刻まれる―
2022年5月20日(金) TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー 2022年5月20日(金) TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー
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子供の頃に観た映画の光景がいつまでも忘れられない。
あの言い表せないほどの興奮と喜びはまるで夢のようだった。

映画は、成長する私たちの傍にずっと寄り添ってくれた。
夢は、私の人生にずっと付き添ってくれた。

どんな人にも一生忘れられない特別な映画がひとつはあるだろう。
忘れられないのは、単に映画のことだけでなく、
天に輝く星を仰ぎ見るような、
あの頃に抱いた夢や憧れなのかもしれない。

『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』は、
映画を愛するすべての人に捧げる作品である。

監督 チャン・イーモウ

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Trailers

  • 90秒予告
  • 30秒予告
  • チャン・イーモウ監督 メッセージ
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Introduction

巨匠チャン・イーモウが長年、
映画化を熱望していた企画が
ついに完成!

これまで3度米アカデミー賞(R)国際長編映画賞にノミネートされ、多くの映画祭で華々しい受賞歴を誇るチャン・イーモウ監督の最新作には、躍動するアクションや血沸き肉躍るダイナミズムはない。しかし作品全体にあたたかく流れるのは、チャン監督の確かな”映画への愛”。監督自身長年映画化を熱望していた企画である本作は、かつての監督の名作『初恋のきた道』や『妻への家路』のようなエモーショナルな人間ドラマであり、全ての“映画”へのオマージュを感じさせる。『パラサイト 半地下の家族』を配給したことでも話題となったNeonが北米の配給権を獲得し、2021年トロント国際映画祭に正式出品されるなど、映画ファンなら注目せざるを得ない傑作が誕生した。

1秒でもいい、
娘の姿をこの目で確かめたい。
圧倒的な映像美を背景に、
娘への父の想いを描いた感動作―

文化大革命時代の中国を舞台に繰り広げられるノスタルジックで普遍的な物語と、広大な砂漠を大胆に映し出す圧倒的な映像美。フィルムの中にたった1秒だけ映し出されているという娘の姿を追い求める父親と、幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとする孤独な少女。決して交わるはずのなかった2人が、激動の時代の中で運命的に出会い、そして彼らの人生は思いがけない方向へと進んでいくー。娯楽の少なかった時代に映画に熱狂する人々。その姿は、コロナ禍の私たちに劇場で映画を観ることの素晴らしさを思い出させてくれるはずだ。

Story

文化大革命まっただなかの1969年、中国。造反派に歯向い、強制労働所送りになった男(チャン・イー)は、妻と離婚し、最愛の娘とも疎遠になってしまう。

数年後、22号というニュース映画に娘の姿が1秒間映っているという話を聞いた男は、娘を一目見たいがために危険を冒して強制労働所を脱出。逃亡者となりながらも砂漠の中を映画が上映される予定の村を目指して進んでいく。しかし、逃亡者は村へ向かう途中、大事なフィルムを盗み逃げ出す孤児のリウ(リウ・ハオツン)の姿を目撃する。

村までたどり着いた逃亡者は、すぐにリウを見つけ出し締め上げ、盗んだフィルムを映写技師のファン(ファン・ウェイ)に返すのだった。だがそんな時、村では大騒動が勃発!フィルムの運搬係の不手際で膨大な量のフィルムがむき出しで地面にばらまかれ、ドロドロに汚れたフィルムは上映不可能な状態に…。しかもその中には逃亡者が血眼で探していた、22号のニュース映画の缶があった。

果たして逃亡者は愛しい娘の姿を見られるだろうか?そして、追われ続ける彼の運命は―?

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Cast

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チャン・イー (逃亡者)

1978年2月生まれ。 多くのテレビドラマに出演する人気俳優チャン・イーは、映画作品ではチェン・カイコー監督の『CAUGHT IN THE WEB(英題)』(2012年)、ピーター・チャン監督の『最愛の子』(2014年)などに出演している。『最愛の子』では金鶏奨で最優秀助演男優賞を受賞した。その後も数々の注目作に出演している。主な作品に『黄金時代』(2014年)、『山河ノスタルジア』(2015年)、『わたしは潘金蓮じゃない』(2016年)、『COCK AND BULL(英題)』(2016年、金鶏奨最優秀助演男優賞ノミネート)、武侠アクションの大ヒット作『修羅:黒衣の反逆』(2017年)などがある。2018年、ダンテ・ラム監督の『オペレーション:レッド・シー』では主演に抜擢された。『オペレーション:レッド・シー』は36億人民元の興行収入を記録し、2018年の中国No.1ヒット作となった。
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リウ・ハオツン (リウの娘)

2000年5月生まれ。 本作でデビューとなったリウ・ハオツン。本作にはオーディションで高校生の時に選ばれたものの、実際に撮影の準備を始めたのは、リウが北京舞踏学院の2年生の時だった。その間、休みの期間を利用して、演技レッスンなどの指導を受けたリウは、チャン・イーモウ監督から、むやみにCMやドラマなどに出ずに、まずは演技の基礎をしっかり学ぶように言われ、その言葉を守って2年生になるまで、しっかりと演技のレッスンに励んだ。その努力もあり、本作の演技で第15回アジア・フィルム・アワード新人俳優賞を受賞した。チャン監督が発掘した女優の中でもコン・リー、チャン・ツィイーに続き期待されるリウは、ハン・イエン監督の『A LITTLE RED FLOWER(英題)』(2021年)、チャン・イーモウ監督の『CLIFF WALKERS(英題)』(2021年)など続々と話題作に出演している。
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ファン・ウェイ (ファン電影)

1962年9月生まれ。 ファン・ウェイは中国の伝統的な話芸である相声の芸人として、演技の仕事を始め、その後は俳優としてテレビドラマに出演するようになった。近年では、ルー・チュアン監督の『南京!南京!』(2009年)をはじめ、フォン・シャオガン監督の『PERSONAL TAILOR(英題)』(2013年)、『わたしは潘金蓮じゃない』(2016年)、チェン・カイコー監督の『道士下山』(2015年)などに出演している。『ミスター・ノー・プロブレム』(2017年)の演技で金馬奨最優秀主演男優賞を受賞している。

Staff

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チャン・イーモウ (監督・脚本)

1951年11月生まれ。 中国で最も影響力のある監督のひとり。また「第五世代」を代表する監督のひとりでもある。チャン・イーモウは撮影監督として映画業界での仕事をはじめ、1987年に監督となった。それ以降、チャンが制作した作品は世界中から称賛されている。監督を手がけた主な作品に『紅いコーリャン』(1987年ベルリン国際映画祭金熊賞)、『菊豆(チュイトウ)』(1990年カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品、米アカデミー賞®外国語映画賞ノミネート)、『紅夢』(1991年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞、米アカデミー賞®外国語映画賞ノミネート)、『活きる』(1994年カンヌ国際映画祭審査員賞受賞)などがある。2002年、自身初の武侠映画『HERO』が国内外で大ヒットを記録した。その後も『LOVERS』(2004年)、『王妃の紋章』(2006年)で成功を収めた。2012年、ムンバイ国際映画祭特別功労賞をはじめ、韓国の大鐘賞で功労賞、マラケシュ国際映画祭でOutstanding Achievement(功績賞)、カイロ国際映画祭で生涯業績賞を受賞している。さらに、ボストン大学より名誉博士号を授与された。

ヅォウ・ジンジー (脚本)

1952年生まれ。 ヅォウ・ジンジーは1980年代に詩人としてデビューし長年にわたり、詩集、アンソロジー、小説を出版している。脚本家としては、チャン・イーモウ監督の『単騎、千里を走る。』(2005年)、ウォン・カーウァイ監督の『グランド・マスター』(2013年)などに参加し高い評価を得た。ヅォウが演劇作品の脚本を手がけるようになったのは90年代後半にフランス、イギリス、アメリカで上演された「BANQUET」や600回以上も上演された「I LOVE PEACH BLOSSOM」などがきっかけだ。ヅォウが脚本を手がけた演劇作品の多くは中国全土で上演されており、中国で最も多くの作品を生み出している劇作家のひとりである。

チャオ・シャオティン (撮影)

1968年9月生まれ。 中国で最も有名な撮影監督のひとり、チャオ・シャオティンは、1989年に北京電影学院を卒業している。『HERO』(2002年)、『LOVERS』(2004年)、『単騎、千里を走る。』(2005年)、『王妃の紋章』(2006年)、『THE FLOWERS OF WAR(英題)』(2011年)、『妻への家路』(2013年)などで国内だけでなく、世界からも注目を集めた。また『LOVERS』で米アカデミー賞®にノミネートされており、中国出身の撮影監督の中でも数少ないオスカーノミネート経験者の一人である。2007年、『王妃の紋章』で香港電影金像奨にノミネートされた。

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Production Notes

チャン・イーモウの
熟練期を支える次世代スター

ヒロインの絶対的条件をクリアした
逸材| リウ・ハオツン

中国映画界を牽引してきたチャン・イーモウ監督は、作品ごとに才能が抜きんでた新人女優を発掘することで知られる。抜擢された女優はイーモウ・ガールと呼ばれ、一躍マスコミ中から注目される存在となる。歴代のイーモウ・ガールには、『紅いコーリャン』のコン・リーをはじめ、『初恋の来た道』のチャン・ツィイー、『至福のとき』のドン・ジエ、『THE FLOWERS OF WAR(英題)』のニー・ニー、『サンザシの樹の下で』のチョウ・ドンユィなど、全員がデビュー作で才能を発揮し、その後、第一線で活躍する実力派女優へと成長している。

そのチャン監督が『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』で、何千人もの高校生の中から選んだのが、女優リウ・ハオツンである。

チャン監督のヒロインを選ぶ条件は、「独特の雰囲気があること」「強い目力」、「女優として、まっさらな状態であること」を挙げているが、リウ・ハオツンは、そのすべての条件をクリアした逸材であると語っている。リウ・ハオツンは監督の期待に応え、『ワン・セカンド』で鮮烈なデビューを飾り、第15回アジア・フィルム・アワードで最優秀新人俳優賞を獲得。その後も、チャン監督の『ワン・セカンド』の次回作『CLIFF WALKERS(英題)』でもチャン・イーと共に主演に抜擢され、2021年中国映画興収ランキング10位に入る大ヒットとなったほか、チャン監督の妻が手がけるファッションブランドのモデルを務めるなど、チャン監督から絶大な信頼を得ている女優だ。

溢れ出る映画への無限の好奇心や
情熱、そして愛と夢

チャン・イーモウ監督の
青春期の思い出に基づく、
史上最もパーソナルな作品

チャン・イーモウ監督は『ワン・セカンド』について、「青春時代の思い出」をつなぎ合わせた、自身のフィルモグラフィーの中でも最もパーソナルかつ重要な作品であり、映画人として「映画へのラブレターのような作品だ」と語っている。

1970年頃の中国を背景にした本作で描かれる映画にまつわるエピソードは、ほぼチャン監督の思い出や、1973年の文化大革命当時、下放された陝西省の紡績工場で働いていた頃に独学で学んだ撮影のノウハウなど、自身の実体験を元に描かれている。

特に、映画上映前のスクリーンに観客たちが鶏や猫、犬を放り投げたり、自分の手や自転車を持ち上げて思い思いに影を映し出すシーンは、長い間、映画を楽しみに待ち続けた観客たちの、スクリーンに光が映し出された瞬間の興奮やワクワク感が伝わってくる映画愛に溢れたエピソードだが、これもチャン監督の幼い頃の映画にまつわる幸せな記憶に基づいている。地面にひきずられ、土まみれとなったフィルムを救うエピソードもまた、チャン監督が撮影を独学する中で発見した「フィルムの洗い方」「すすぎ方」「乾かし方」など、フィルムの取り扱いのノウハウを映写技師の姿を通して披露している。

“皇帝”として君臨する映写技師
人々の崇拝と称賛を
一身に集める姿を通して
伝えたかったこと

本作において映写技師は上映会で、照明から音響まですべてをコントロールする神の如く存在である。チャン監督の言葉を借りると、彼は「無冠の王」。村人たちが待ち望んでいる映画の上映は、彼の技術と知識に頼るしかない。実際のところ、彼はごく平凡な人間であり、他の村人たちと同じように人知れず、人生における後悔や痛みを抱えて生きている。だが、映画を上映している間だけは、日々の悩みを忘れ、誇りと自信に満ちあふれて行動をする。

映写技師は映画の知識が豊富で、フィルムを自分の子供のように丁寧に扱い、映画への愛に溢れている。フィルムが傷んだ時は、心から悲しむ。ある種、若き日々のチャン・イーモウのアバターともいうべき人物である。 チャン監督は「映写技師の行動を通して、観客は、思い通りにいかず、苦労の多い人生において、光と影によるフィルムの世界が大きな満足感をもたらすことを描き、上映作業の最中、彼の心が喜びに満ちあふれていることを描いた。これこそが人間であり、我々と映画の関係なのだ」と語る。映写技師の姿を通じて人と映画の関係が、人間の成長と発展の潜在的な原動力になる可能性があるということを伝えたかったのだとも力説する。